瑞鳳殿(宮城県仙台市)

伊達政宗の廟所

伊達政宗自身がこの地、経ケ峯を墓所に定めたそうです。

涅槃門

涅槃門は瑞鳳殿の正面門。

正面扉上部の蟇股(かえるまた)には瑞獣「麒麟」、左右の妻飾には「牡丹と唐獅子」などの飾り彫刻が施されています。

拝殿

拝礼のために整えられた施設。

焼失前の拝殿には正面扉上には佐々木文山(ささきぶんざん)の筆による扁額がありました。

瑞鳳殿

伊達政宗の霊屋。

昭和20(1945)年の戦災で焼失し、昭和54(1979)年再建。

平成13(2001)年に仙台開府400年を記念して大改修。

令和4(2022)年10月末から令和5(2023)年3月末まで本殿の修復。

本殿両脇には殉死した家臣たちの供養塔(宝筐印塔)が並んでいます。

蟇股に「瑞鳥」、欄間に「飛天」、花頭窓に「鳳凰」、角柱に「獅子頭」の彫刻。
焼失前の霊屋内部には須弥壇が設けられ、政宗の尊像(御木像)が安置されており、壁や天井には仏画や鳳凰などが描かれていました。
現在本殿の扉は普段は閉ざされており、政宗の命日(5月24日)や新年の拝礼式など特別な場合に御開帳されています。

今年の3月までに21年ぶりに本殿の黒漆の塗り直しや彩色の補筆やクリーニングなどが行われたそうで、極彩色の本殿がとても色あざやかで美しかったです。

資料館(御供所)

瑞鳳殿の施設の一部であった御供所(お供物を準備する建物)を再建し、内部を資料館としています。

伊達三代の霊屋発掘調査で発見された遺骨のレプリカ、副葬品などの貴重な資料が展示。

また遺骨のレプリカを元にして復元された三藩主の容貌像も展示解説されています。

戊辰戦争弔魂碑

戊辰戦争で亡くなった仙台藩士や旧幕臣1260名のために建てられた慰霊碑。明治10(1877)年建立。

スケート靴のような石畳

弔魂碑の手前の石畳。ポスターで紹介されていたので記念に一枚。

たしかにスケート靴っぽくみえて面白いです。最初に気がついた人すごいですね。

雑記

夏休み期間とはいえ平日なのに老若男女、外国の人までいる盛況っぷりにさすが伊達政宗、と驚きました。

市街地からのアクセスのよさもあるのでしょうが、さすが人気武将だと思いました。

史跡,江戸時代

Posted by sata04