足利尊氏銅像(栃木県足利市)

NHK大河ドラマ「太平記」の年に建てた銅像

足利尊氏銅像 正面
斜め下から

台座の説明文

台座説明板

足利尊氏公
西暦一三〇五年~一三五八年
八幡太郎源義家の流れをくむ源姓足利氏は、永く当地足利の領主として、また鎌倉幕府にあっては、将軍に次ぐ武家の名門としての地位を得ていたのである。
ここに当地ゆかりの足利氏を顕彰し、過ぎし昔をしのぶよすがとするため、歴代の中で室町幕府の創設者として最も名声の高い尊氏公を選び、束帯姿の像を建立するものである。
 尊氏公は、天性慈悲深く、人を憎まず、和歌や書画などにも通じ、また幕府十五代にわたる基礎を築いた偉大な政治家であった。

この像は、「ふるさと足利づくり事業」として平成元年に国から交付された資金を活用し、市民から募集したアイデアをもとに尊氏公の事績を永く後世につたえようと建立したものである。
 なお、この像は本市出身で日展会員の中村宏先生の制作による。

平成三年三月
足利市

制作年を見ると1991年、つまりNHK大河ドラマで「太平記」が放送された年。

台座の文を読むと銅像の制作費には当時のふるさと創生事業で各自治体に配られた1億円の中から使用されたようです。

尊氏と足利市は縁が薄いとは言われるものの、かといって出生地とされる京都や鎌倉に尊氏の銅像が建てられるとも思わないので、せめて先祖代々の本貫地に銅像があることは喜ばしいことだと思います。

足利市マスコットキャラクターたかうじくん
たかうじくん

また足利市のマスコットキャラクターには「たかうじくん」がいます。

影が薄いと言われがちな尊氏が愛されているようでとても嬉しいです。

追記:調べたら2003年、京都府綾部市安国寺(出生地説がある)にも尊氏の銅像が建立されていました。

南北朝時代,史跡,銅像

Posted by sata04