国立科学博物館 特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵」
国立科学博物館で行われている特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵」に行ってきました。
展示構成 全6章
1章 「和食」とは?
和食とは何かを、世界と日本の食を比較しながら映像などで考える展示。
2章 列島が育む食材
日本列島がもたらす食材と、発酵の技術や出汁について科学的な視点で解説。
野菜のレプリカ、魚の実物標本、海藻の押し葉標本などがありましたが、中でも16メートルもあるナガコンブの展示は長すぎて天井に吊っていて驚きました。
3章 和食の成り立ち
縄文時代から現代まで発展してきた和食の歴史を紹介。
卑弥呼の食事や織田信長が徳川家康をもてなした本膳料理の再現模型、江戸時代の料理本などが展示されています。
信長の本膳料理は今年の大河ドラマでも信長が明智光秀を叱責する原因になっていたのでタイムリーな気持ちで拝見しました。とても豪勢でおいしそうな料理の数々でした。
江戸時代には豆腐料理ばかり集めた「豆腐百珍」が大ヒットしたため「百珍もの」とよばれる材料別料理書が相次いで出版されたそうで、他に「大根一式料理秘密箱」「万法料理秘密箱」(別名玉子百珍)などが展示されていました。
4章 和食の真善美
和食とともに発展してきた道具と料理の技術、四季折々の風景と料理を組合せて「和食の真善美」を紹介する映像コーナー。
5章 わたしの和食
時代とともに変化してきた和食の定義を、リアルタイムのアンケート結果から考える展示。
QRコードを読み取ってラーメン、カレー、オムライスなどを和食と思うかYES・NOで答えるアンケートに参加すると参加者の結果がリアルタイムで反映されていく展示。
参加したい方はこちらからどうぞ→教えて!あなたにとっての「和食」リアルタイムアンケート
6章 和食のこれから
和食のこれからを展望した展示。生きたニホンウナギの幼生の展示もありました。
雑記
とにかく見ていてお腹が空いてくる、という特別展は初めてでした。
レプリカや標本、模型、映像を取り入れ視覚的にもとてもわかりやすく展示してあったからか、大人だけでなくちいさなお子さんたちも楽しそうにしていたのが印象的でした。
雑煮の餅の形の分布図やクックパッド(国内最大レシピサイト)の各県の検索結果などもご当地の食文化が現れていて面白かったです。
特設ショップではカップ麺「どん兵衛」の食べ比べセットも売られていました。
東のだし(本鰹×宗田鰹のWだし)西のだし(本鰹×昆布のWだし)北のだし(鰹節×道産利尻昆布のWだし)の3種セットでした。
なんとお酒コーナーもあってiichikoのフラスコボトルが売っていました。科博が選んだ日本の麹文化を体現した1本なの?と驚きましたが展示会の協賛にちゃんと発売元の三和酒類の名前がありました。
特別展「和食」とコラボした応援キャラクターリラックマのグッズもたくさんあって可愛かったです。
会場内は基本的に撮影OKでした。



会期 | 2023年10月28日(土)~2024年2月25日(日) |
会場 | 国立科学博物館(東京・上野公園) |
開館時間 | 9時~17時(入場は16時30分まで) |
休館日 | 月曜日、年末年始(12月28日~1月1日)、1月9日(火)、2月13日(火) ただし、12月25日(月)、1月8日(月・祝)、2月12日(月・休)、2月19日(月)は開館。 |