上野英三郎博士とハチ公像(東京都文京区)
東京大学農学部キャンパスに建てられたハチ公と上野博士像


上野英三郎博士(1872~1925)とハチ公(1923~1935)
説明版より
秋田犬のハチは大館市に生まれ、生後50日ほどで東京帝国大学農学部の上野英三郎博士(農業工学・農業土木学)に贈られた。犬好きだった博士はハチを大切に育て、大いに可愛がり、当時は駒場にあった農学部への通勤や渋谷駅からの出張にはいつも送り迎えをさせた。学生たちは教授の飼い犬を呼び捨てにすることをはばかり、「ハチ公」と呼んで敬意を表した。およそ1年半が過ぎた1925年5月21日、博士は大学構内で急死した。それからハチは死ぬまでのおよそ10年間、朝夕に渋谷駅に通い、博士の姿を探し求めた。生前、博士が長期出張から渋谷駅に戻った時、改札口でひとり待つハチに驚き、この像のように、互いにじゃれ合って喜んだという。
制作:植田務 2015年
制作背景
2012年1月に「ハチ公と上野英三郎博士の像を東大に作る会」が結成され、ハチ公没後八十年にあたる2015年3月8日に除幕式が行われました。
この像の制作経費は学内外から個人、企業、団体の総計約450件、総額1000万円以上の寄附によって賄われました。
その後なんと米国ニュージャージー州ラファイエットにこの銅像の複製を作りたいとの申し出があり、2016年10月9日に現地で除幕式が行われました。