野口雨情生家資料館(茨城県北茨城市)

野口雨情生家

野口雨情の生家(県指定文化財)

「しゃぼん玉」「十五夜お月さん」など数々の童謡で知られる野口雨情の生家の隣に、現在資料館が併設されています。

写真右の建物が生家。明治3(1870)年に建てられました。

野口雨情は明治15(1882)年に生まれ、15歳で上京するまでこの家で過ごしました。

看板

野口家は水戸藩の郷士で、その家はかつて徳川光圀が逗留した際、眺望の美しさから「観海亭」と名付けられたそうです。村人からは磯原御殿と呼ばれていたそうです。

野口雨情生家資料館

野口雨情直筆の原稿や掛け軸などの他に藤田東湖の書などもありました。「観海亭」の額も展示してありました。

また大きな屏風に家系図が書かれており、そこには楠木正成の名前が載っていました。

驚きましたが、ちょうどご在宅だった野口雨情のお孫さんである野口不二子さんがお話してくださったところによると、野口家には楠木正成の弟正季が先祖であるとの書付が残っているそうです。

野口家に伝わる話だと湊川合戦から正季は実は落ち延びていたということだそうです。

太平記での最期の印象があまりに強い楠木兄弟なので、伺ったときは驚きました。

またこの不二子さん、野口雨情に関する著書を発行されたり、講演を行ったりと精力的に活動されているそうです。とても親切に解説してくださいました。

史跡,明治時代,資料館

Posted by sata04