映画「スギメ」
国立科学博物館が企画、制作した「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」のドキュメンタリー映画が動画配信サイトU-NEXT で配信が開始されていたので見ました。
内容
国立科学博物館が、今から3万数千年前に最初の日本列島人が成し遂げた「大航海」を再現するプロジェクトをドキュメンタリーとしてまとめた映画です。
なんとこのプロジェクトはクラウドファンディングと日本、台湾からの寄付と募金によって実現したそうです。
詳しい内容はこちら↓
国立科学博物館 3万年前の航海 徹底再現プロジェクト特設ページ
感想 (ネタバレあり)
科博版ザ!鉄腕!DASH!!という面白さでした。
3万数千年前の人類がどうやって台湾から黒潮を渡って与那国島に来たのかを再現するために、3万数千年前の人類の当時の知恵と道具で作れただろうという舟を人力で再現するという大変さ。
草を刈るのに貝殻を使い、木を切るのに石器を使うという当時の「再現」に徹底してこだわる舟作りの様子。
舟も草製、竹製、杉製、と失敗を糧にどんどんと進化していきました。
極めつけは舟の動力は人力なのでひたすら櫂で漕ぐという体力勝負。かといって屈強な体力自慢の男性だけではなく、当時の再現ということで女性も一緒に舟を漕ぎます。
見ているだけでも太陽の日差しも波の揺れもとてもキツイ。
星も見えない夜に暗い海原に小舟で浮かぶ恐怖。
失敗続きなんですが、でも3万数千年前に誰かがどうやってかたどり着いたはず。
その謎解きとまるでスポーツドキュメンタリーを見ているような不思議な気持ちのまま、最後無事に与那国島に到着したときは思わず拍手していました。
飛行機のフライトでただ数時間座っているだけでも疲れるのに、あんな小舟で何十時間も漕ぎ続けるとかプロジェクトメンバーも数万年前の人類も凄いの一言です。お疲れ様でした!