映画「羅小黒戦記」
鬼滅の刃の映画を見に行ったら予告編でこの「羅小黒戦記」がありました。中国アニメは初めてですが、面白そうだったので見に行ってきました。
ストーリー
森で生まれた黒猫の妖精シャオヘイは、人間によって生まれ故郷を失ってしまう。さまよっていたところを同じ妖精のフーシーに救われ、人間のいない島へと案内され他の妖精たちに歓迎された。
しかし人間でありながら最強の「執行人」とされるムゲンが現れ捕らわれてしまう。
成り行きでシャオヘイはムゲンとともに人と妖精が共存するという「館」を目指す。
一方フーシーたちはシャオヘイの奪還を誓いながらある計画を行う。
感想
シャオヘイがとにかく可愛い。
可愛さとか愛らしさって極まると涙が出てくるんだなって。
ストーリーは自然破壊によって故郷を失った妖精が新たな居場所を求めるという重たいものですが、既視感はジブリの「平成狸合戦ぽんぽこ」でしょうか。
「平成狸合戦ぽんぽこ」は開発を止めようとあの手この手で狸たちが頑張りますが、「羅小黒戦記」ではすでに開発は行われ妖精たちは故郷を失い人間たちと共存するのが最善、とされる世の中。そんな中シャオヘイを迎えたフーシーたちは共存の道は選びませんでした。
ストーリーはシャオヘイを中心に進むので、シャオヘイが世界を知るとともに視聴者も一緒に情報を得ていきます。専門用語など分かりにくいところもありましたが、大筋には関係ないのであんまり気になりませんでした。
旅の相方は無口で何を考えてるかよくわからない上に初対面の印象も悪いムゲンですが、だんだんと実はそんなに悪い人ではないのかなーと感じてきます。おそらく作中のシャオヘイも同じでしょう。
まああんなに幼くて可愛いシャオヘイと共に旅をしていたら情も湧くというものです。
仕草のひとつひとつ、黒猫の姿も人間の姿もとにかくあざといくらいに可愛いんです。癒し系アニマルムービーだったかな?ってくらいこんなに可愛い生き物初めて見たって気持ちにさせられました。
アクションシーンも大自然の中から大都会の中まであらゆる場所で行われ、流れるような作画でとても見ごたえがありました。
この作品がもし日本製ならいわゆる「夏休み映画」として公開されただろうな、と思いました。子供の時に見てもきっとわくわくできたと思います。
中国製の映画は実写映画しか見たことがなかったのですが、アニメでもこのクオリティで作れるんだというのには驚きました。
実はもともと日本国内では単館字幕上映、10日間のみという状態だったそうですが、鑑賞した人たちの評判が非常に良く、上映期間延長・上映館の拡大、ついに1年間ものロングランになったそうです。
そして最終的には日本語吹き替え版も制作され、全国上映となったたおかげで今回私も鑑賞できました。
現在続編制作中らしいのでとても楽しみです。