一言主神社(茨城県常総市)
一言主大神を祀る
一言主神社は大同4(809)年創建とされています。
「吾(あ)は悪事(まがごと)も一言、善事(よごと)も一言、言離(ことさか)の神。葛城の一言主の大神なり」
古事記
祭神である一言主大神は、力ある言葉の神、一言の願いごともおろそかにせず聞き届ける神として、また出雲の大国主命の長子である事代主神と同一神でもあると伝わり、言行一致の神としても信仰されているそうです。


鳥居


拝殿

拝殿は慶応3(1867)年に再建され、向拝(こうはい・屋根中央の前に張り出した部分)は昭和60(1985)年に新築されたそうです。
本殿

本殿は長禄3(1459)年に下総国守谷城主相馬胤広によって再建されたそうです。
その後元禄3(1700)年に大修理が行われた記録があるそうです。
外壁の後ろ側には鷹と牡丹の彫り物があり、上の写真ではちょうど木で隠れているところにある脇障子には「三岐(みつまた)の竹」の彫り物があります。

毎年9月の奉祝祭では「葛城流からくり綱火」(県指定無形民俗文化財)が奉納されます。
花火と木偶人形による芝居を組み合わせた特殊芸能で、全国でも3箇所にしか例がないそうです。