弘前城(青森県弘前市)
弘前城 東北で唯一天守建築を残す城
弘前藩津軽氏の居城。慶長16(1611)年完成。別名鷹岡城・高岡城。
現存12天守中、唯一の東北の城。ほかは松本城、丸岡城、犬山城、彦根城、姫路城、松江城、備中松山城、丸亀城、松山城、宇和島城、高知城。
明治28(1895)年に弘前公園として開放され、現在公園内には弘前城のほか植物園や市民会館、市立博物館などがあります。

築城当時の遺構として、門5棟(北門・南内門・東内門・追手門・東門)と二の丸の櫓3棟(辰巳櫓・未申櫓・丑寅櫓)が現存し、重要文化財に指定されています。
天守

最初の天守は本丸西隅に五層の天守が築かれましたが、寛永4(1627)年落雷により消失。
その後200年近く天守がないままでしたが、津軽藩九代藩主寧親(やすちか)が1810年、蝦夷地警備の功により石高が昇格したのを契機に本丸東櫓の改築を名目に幕府の許可を取りました。
翌文化8(1811)年に完成したのが西南隅に三層を成し御三階櫓(ごさんかいやぐら)と称される現在の天守です。
江戸時代に造営された天守としては東北地方唯一のもので重要文化財に指定されています。
現在、大正4(1915)年以来の100年ぶりの石垣修理のため、天守は本丸の内側(北西)に約70メートル移動しています。
移動は室町時代から行われている「曳家」という伝統技法で行われたそうです。
詳しくはこちら→弘前城が動く「弘前城石垣修理事業」弘前公園総合情報特設ページ
天守内部は見学することができます。
雑記
天守が移動していることを知らなかったので驚きました。丸ごと移動できるんですね。弘前城といえば桜のイメージが強いのですが、園内には2,600本もの桜があるそうです。
場所 | 弘前城本丸・北の郭 (〒036-8356青森県弘前市下白銀町1) |
入園料 | 大人 320円、子供 100円 ※11月24日~3月31日の期間は入園無料 |
入園時間 | 4月1日~11月23日 9:00~17:00 4月23日~5月5日 7:00~21:00 |
休園日 | 11月24日~3月31日の期間は天守が冬季閉館 |