國學院大學博物館 「神仏・異類・人」
國學院大學博物館で開催されている
「神仏・異類・人 ~奈良絵本・絵巻にみる怪異~」展を見てきました。

前日雨だったので湿気のせいかポスターがしわしわでした。

展示内容は大きく分けて下の4つ。
第1章 王朝の絵巻
第2章 異類の顕現
第3章 神仏の哀歓
第4章 異類の活躍
それぞれ代表的な絵巻が展示解説されてありました。
第1章の王朝の絵巻では、竹取物語や源氏物語などの王朝の物語が。
第2章の異類の顕現では、酒呑童子や俵藤太物語など異類退治の物語を中心に。
第3章の神仏の哀歓では、神仏の前世が描かれた「本地物」の代表的な作品として
『熊野の本地』、そして神仏がまるで人のように描かれた『隠れ里』など。
第4章の異類の活躍では、『ふくろう』や『付喪神記』など擬人化された動植物や道具が主役の作品が紹介されていました。
知らないタイトルの絵巻も多かったのですが、どの展示品にも簡単に物語の概要が添えてあったので良かったです。
展示品のいくつかは國學院大學図書館のデジタルライブラリーでも見れるそうです。
そしてせっかくなので常設展も見ていくことにしましたが、こちらも面白かったです。
特に國學院大學は神道文化学部があるだけあって、神道のコーナーはとても充実していました。
また大学の創設に有栖川宮幟仁親王が関わっているため、ゆかりの品もたくさん展示されていましたが、なかでもオーストリア帝国やギリシャ王国など海外から贈られた勲章には目を引かれました。初めて勲章の実物を見ました。
他にも常設展には考古学に関するものがたくさん展示されていました。
想像以上に見ごたえのある博物館でしたが、入館料がまさかの無料でした。
渋谷に用事がある際は、ちょっと足を延ばして寄ってみるのをおすすめします。