麟祥院(東京都文京区)
春日局菩提寺

寛永元年(1624)、報恩山天澤寺と号し春日局の隠棲所として建てられました。春日局に請われた渭川周劉禅師が開山。
春日局は寛永20年(1643)9月14日に65歳で亡くなり、「麟祥院殿仁淵了義尼大姉」の法号を送られました。
後に局の法号から天澤寺から天澤山麟祥院と改号されました。


春日局墓所

春日局の墓石の無縫塔と台石には、それぞれ四方に穴が空いています。
これは「死して後も天下の政道を見守り之を直していかれるよう黄泉から見通せる墓を作って欲しい」と言う春日局の遺言に基づくそうです。
東洋大学発祥の地 (哲学館跡)

明治20年(1887)、井上円了によりこの麟祥院内に「東洋大学」の前身である「哲学館」が開校されました。
雑記
山門前に「春日忌」の のぼりが翻っていましたが、春日局の遺徳を偲ぶ追善法要だそうです。
今年(2024)年は10月19日に本堂イベント、20日に特別講演と法要が行われるそうです。
講演は徳川宗家19代当主徳川家広氏が「春日局と徳川家康」をテーマにお話されるそうです。