矢切の渡し(千葉県松戸市)

矢切の渡し

徳川幕府は江戸防衛のために江戸川に橋をかけず、代わりに渡し船が存在していました。この矢切りの渡しは千葉県松戸市矢切と東京都葛飾区柴又を結ぶ現存唯一の渡船だそうです。

今回は矢切側から乗船してきました。

矢切の渡し 看板

左側には木製の「矢切の渡し 下総の国」と書かれた看板。

右側には「矢切の渡し 細川たかし識 昭和59年3月吉日」と刻まれた石碑がありました。

細川たかしさんの音楽事務所のHPのヒストリーによれば、昭和58年に「矢切の渡し」でレコード大賞受賞、大ヒットにより矢切の渡し舟がブームになり、松戸の知名度の向上と地域の活性化に協力したとして、松戸市が矢切の渡し舟の松戸側に細川たかしさん直筆の石碑を建てたそうです。

矢切の渡し 渡船場

桟橋(矢切側)

桟橋で対岸から来る船を待ちます。

乗船者はほとんどいないと思っていたのですが、総勢十人ほどで待つことになり驚きました。

柴又側

対岸から乗客を乗せてやってくるのを待ちます。

しかし柴又側からのお客さんはまさかの全員Uターン勢だったので松戸側の我々も加わり船はぎっしり状態。

松戸市観光協会の矢切の渡しのページに「全国に名を馳せた渡し舟、柴又から矢切に人が来ると松戸人は喜びます」と書いてあった理由に思いを馳せます。みんな船から降りずに戻っちゃうんですかね……。

矢切の渡し船

滔々と流れるような話し方の若い船頭さんがお話をしながら船は進みました。なんだか話す内容といい、話し方といい癖が強い船頭さんだなあと思っていましたが、あとから乗客にあれは「寅さん」意識してるんじゃないかなと教えてもらいましたがどうなんでしょうか。googleやじゃらんの口コミでも船頭さんの語りに賛否が凄いですが私もちょっとどうなんだ、と思った派です。子連れやカップルで行こうか考えている方は下調べした方がいいかもしれません。

あと本日は電動モーターでしたが、撮影が入るときなどは手漕ぎのときもあると他の乗客の方が教えてくれました。どうやらお友達を何度もアテンドしているとても詳しい方のようでした。乗船中も元気におしゃべりされていたので船の空気が明るく保たれてありがたかったです。

桟橋(柴又側)

柴又側の桟橋。乗船時間は10分ほどでした。

運航日3月中旬〜11月:毎日
12月〜3月上旬:土曜・日曜・祝日のみ
※1月1日から7日、帝釈天縁日は運航
※荒天の場合は運休(その他不定休あり)
運航時間10時から16時
料金中学生以上:200円、小人(4歳から小学生):100円

史跡,江戸時代

Posted by sata04